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SPA CHINA 11月/12月号に国際的な中医師として日本人の中村元鴻(Nakamura Genko)が特集される!

中国のラグジュアリーマガジン「SPA CHINA」の11月/12月号に最高峰のウエルネス“TCM(Traditional Chinese Medicine)【中医学】の国際的な中医師として中村元鴻(Nakamura Genko)が特集・紹介されました!

今、世界のウエルネスでは “未病” が見直されています。

日本の医療でいう未病医学と伝統中医学(TCM-Traditional Chinese Medicine)でいう “未病” とは少しニュアンスが異なり、身体の不調もなく、検査しても何も出てこない状態だが、少しずつ不調へ向き始めてている状態を伝統中医学でいう “未病” です。

いわば、それは健康状態をみるもので、現代医学のように病を見つけるものではありません。

この伝統中医学でいう“未病” こそが「ウエルネス」で求められているものです。

SPA CHINAはラグジュアリーホテルやハイエンド層に人気の隔月数万部発行の中国のマガジンです。

インターネットマガジンとしてコチラからもご覧になれます。

リンクまたは画像をクリックしてください。
https://spachina.com/emag/dec-2019/

「国際的な中医師 中村元鴻」特集はp54-58です。

内容は、以下の通りとなります。
(SPA CHINAでは英語と中国語での紹介ですので、下記に日本語訳を掲載いたします。)

  1. 中国武術家としての中医学
  2. ウエルネス=中医学
  3. ほんとうの薬膳とは
  4. 心身を癒すアート(氣アート)
  5. 未病を見出して癒す“すいな”

Profile<プロフィール>

中医師、中国武術家の中村元鴻さんは一般社団法人国際伝統中医学協会代表理事、株式会社 DIAMONDの代表取締役でもあります。彼は中国国家高級中医資格、中国武術協会武術段位5 段を保有し、2011年太極拳世界大会で総合太極拳1位、総合太極剣1位を獲得し、1988年国 際武術大会で剣術3位、槍術2位を獲得した元全日本代表強化コーチでした。 

彼は中国上海中医葯大学、中国什刹海体育学校 北京武術チーム、江蘇省武術代表チーム、中国 北京体育大学で学びました。10歳の頃から中国で中国武術を学び、剣術、槍術、太極拳に精通 している世界的な武術であり、世界中の様々な競技大会で40のメダルを獲得しています。元日 本オリンピック委員会の強化コーチとして、中村先生が選手の育成にも力を入れ、彼が指導し た選手は金63、銀74、銅73の素晴らしい成績を獲得しました。Spa Chinaマガジンは、日本 の武術家であり、中医学の専門家にインタヴューしました。

Questions:

1.なぜ中国に来て武術と中医の勉強をしたのですか?

 私が中国武術を知るきっかけは、ごく一般的で、映画で李小龍や成龍、李連杰を見て「カッコイイ」という憧れでした。強くなりたいとか、何かの競争で頂点に立ちたいという気持ちは一切なく、ただ「鍛錬したい」という目的と「武術は生涯行うもの」「武術によって一生が組み立てられていく」と、まだ10歳の子供だった頃に不思議なくらいに強く感じたことを今でも明確に覚えています。そして、それは気軽なお習い事としてではなく、人生において様々な“縁”と“奇跡”を生むものだと信じ込んでいましたので、何の迷いや壁を感じることなく、本場の中国で学ぶことを決意し、子供の頃から本場の中国で学びました。

 中国武術競技は1990年北京で行われた第11回アジア競技大会より正式種目となり、初めて国際競技スポーツとしての位置を獲得しました。私は、1999年より全日本国家代表チームの強化コーチとして関わり、国際大会や国内・海外での強化合宿の帯同強化コーチを経験させていただくことになりました。そこで私自身が競技アスリートとして経験したことのない問題に直面します。国際大会や国内外での合宿で初めて選手と生活を共にした時、その選手の中には、環境の変化と心身の疲労から最も重要な局面で怪我をしてしまったり、本来のパフォーマンスを発揮できないことが起きてしまいました。私は強化コーチとして技術的な部分とメンタル的な部分にのみ尽力していましたが、医療的な面に関して、現場で発生した問題には医師にお願いするしか方法はありませんでした。その時の医師からの指導は「休むこと」「競技をやめること」「投薬して様子を見ること」しかありません。特に国際大会では、長い年月をかけて目標を掲げて日本代表となり、夢にまで見た世界の舞台を目の前にして断念するか、または全力を発揮できない体調に直面したときに、ただ寄り添っているコーチである自分自身の至らなさと、管理能力の足らなさ、知識不足を痛烈に感じました。特に海外遠征での合宿や大会では、寒暖・乾湿の変化、食などが大きく変わります。日本から準備をしていくことにも限界があります。競技世界での医療は、怪我や病になってからの対処療法しかありません。日常の訓練の方法と、環境・食・メンタル面・肉体面を総合して高め、バランスを取るための知識や方法を必ず習得する必要があると強く感じたことを覚えています。

 中国は武術以外の他の国際的なスポーツ競技を含め、絶対的な強さを誇っています。全日本の強化コーチとして、私の悩みを多くの中国武術の老師に相談すると、全ての老師が「中医学を学びなさい」と教えてくださいました。中医学には怪我や不調を治療する方法と、予防する方法はもちろんのこと、不調に至る手前の“未病”状態を発見し、健康状態をさらに上昇させる強化方法もあるということから、選手育成と競技力を高めるために中医学の世界に足を踏み入れました。その結果、2000年~2007年の約8年間で私が育成した選手達に合計で200個を超えるメダルを獲得させることができたのです。

2.中医はとても奥深く、多くの宗派と専門があります。現在従事している中医のプロジェクトは具体的にどのような内容ですか?なぜこのような中医を選んだのですか?

 私が現在、日本で行なっている最も力を入れている活動は三つあります。

 第一は、中医学的に人の身体を診る“中医診断法(カウンセリング)”の普及です。

 中医学は『自然』と『感性』の医学です。「陽が昇れば活動し、陽が沈めば休息する。暖かければ綻び、寒ければ塞ぐ。乾けば軽くなり、湿れば重くなる。人類が最も課題とする長寿、老化、病。」中医学はその課題を改善すべく自然の中の『人類のありのまま』を解いたものです。

 中医学は〝独自の生理観や病理観〟をもち“独自の診断や利用方法”を持つ、ひとつの体系化された伝統的な医学です。その特徴は、中医学の治療に対する有名な言葉に「上医治未病、中医治欲病、下医治已病」とあります。病になる前の状態をいち早く察知することを最も優れた医療技術と考え、「病の兆しの時点で治療する」ことを上、「病の初期で治療する」ことを中、「病になってから治療する」ことを下といい、これらを中医学では上・中・下のレベルの医療と考えられています。なぜなら病は、病になってしまうとその回復には大変な時間と労力を要し、回復しないこともあると考えられているからです。

 現代医学は不調の訴え、または検査によって病を発見し、それに対する処方となります。これは中医学の下医(下医治已病)に該当し、予防は中医(中医治欲病)を指しています。現代医学でも中医学でも下医と中医は、直接、病に対する処方であり、その処方の方法はそれぞれにあります。しかし、上医(上医治未病)のエリアは現代医学には存在しません。日本の現代医学での“未病”の捉え方は、元来、中医学でいわれているものと異なります。日本の現代医学での“未病”は「自分自身に自覚がないけど検査して病や異常を見つけるもの」です。これは既に病であり、それを治療するものは中医学でいう下医と中医に該当します。中医学でいう“未病”はそれとは異なり「病になる前の兆候」を指し、これは本人にも自覚がなく、検査にも現れない状態であり、健康な状態から不調や病へほんの少しでも向き始めた瞬間を見逃さずに発見し、その時点で改善することを“治未病”といいます。“治未病”は治療ではなく養生法となり、現代医学からすれば、それはもはや医学ではないエリアだと考えています。いいかえれば、現代医学は何らかの病という診断の上でしか処方をする方法はありませんが、中医学では、健康状態でのバランスの変化が崩れる瞬間を見出すことができます。この方法がわかれば、自分自身や家族の健康を守ることができます。

 日本の医療費は2018年の時点で年間40兆円を超え、年々増加の一途をたどっています。2025年問題といわれている、超高齢化社会の亢進と生産人口の減少からドクター、病床・病院、介護師・介護施設が不足し、日本の社会保障問題と医療問題がピークに達するといわれています。日本の医療費を削減し、自分自身や家族の健康を自分で守るには、中医学の“上医(上医治未病)”の「不調や病の前兆を見つけて改善する方法」を知ることが不可欠だと感じ、これに特化した講座を製作し、超高齢化社会の先端を走っている日本で普及実践し、そして、世界へ向けて発信する活動を行なっております。特に中医学の表現は専門用語が多く、難関と感じられているので、全て現代口語(普段使用している言葉)に変えて表現した講座内容となっています。これは、医療従事者、エステティシャンやセラピストなどの美容関係者、スポーツトレーナーや主婦層などから多くの受講生に喜ばれ、みなさま、様々な場面で活用してくださっています。世界の多くの人々が中医学の上医の知識を修得することを切実に祈っております。

第二には“すいな(推拿)”の普及活動です。私が中医学で特に専門で学んだのは“すいな(推拿)”です。中医学三大療法(鍼灸・中医薬(日本では漢方と表現)・すいな(推拿))といわれている中で何故“すいな”を選択したかというと、薬も道具も何も使わず“手”だけで治す安全な療法だからです。“すいな”は元来、小児推拿が発祥といわれ、子供への治療には鍼を入れることも、飲みにくい薬を入れることも困難なことから、手技によって治療する方法として確立しました。そして、身体の外面から、手技による整体法は筋肉や骨格などに対するものである、と多くは認識されていますが、“すいな”は、内臓疾患、脳疾患、心疾患、精神疾患にも高い治療効果を求めることができます。現代医療としては、これら内臓や脳、精神疾患に対して、薬や道具を使用せず、身体に一切何も入れない、人が人だけで行う治療方法はほぼありません。

 前述したように私が中医学を学ぶきっかけは、中国武術競技選手の怪我の兆候を見出し改善することと、選手たちのパフォーマンスを十分発揮できるようにするためであり、それには推拿は最も適したものでした。私が育成した選手は中医カウンセリングと“すいな”により怪我をせず、疲労を残さず、選手達は能力を十分に発揮することができたのです。それにより、競技として200個を超えるメダルを獲得することができました。

 その後たくさんの病の方々への施術や、“すいな”の臨床を行う中で、驚くべきことがありました。それは、現代医学では難病(現時点では明確な治療方法がない)といわれているものに対しての治療の可能性が見出せることです。例えば、脳梗塞発症後の半身不随となり、筋肉の拘縮を緩和させられたり、糖尿病患者の血糖値の数値の改善、ALSと診断された患者を改善することができたり、全治6ヶ月といわれた骨折や靭帯断裂も約半分の期間での回復と、数えきれません。さらに、中医でいう「切診」という、触れて診断する(多くは脈診や腹診)ものを“すいな”では全身に手技を施しながら行うことができ、ポリープの発見や様々な生活習慣病の前兆を発見することができます。

 “すいな”は日本では、現代医学の正式な診断にはなりませんが、心身の不調や病の前兆を見出すには非常に適したものと感じられます。逆にいえば、現代医学は病を見つけるものであり、心身の不調や病の前兆を見出すものはありません。その前兆を見出した後、推拿の手技療法によってそれらを緩和し改善することが可能です。

 そして、家族が痛みや健康不安に苦しんでいる時、必ずその家族が心配し「何か自分にできることはないか」と感じる時が必ず来ます。そんな時、“すいな”の技術があれば痛みを和らげたり、健康不安を取り除けたり、あなたの「何かできれば」という気持ちを手技によって表現できることができます。私は、家族が眠れない、腰が痛い、膝が痛い、首が痛い、更年期症状、咳が止まらない、胃腸の調子が思わしくないなどの様々な症状になった時、すぐに自宅で推拿の手技によって、痛みを緩和し、改善し、大きな病にならないようにしています。

 「一家に一人、すいな師」一家に一人、“すいな”ができる人がいれば、病を未然に防ぎ、家族を守ることができ、家族に何かできればという気持ちを解決することができます。この“すいな”が世界中で「家庭の医学」となることを目標として、“すいな”の施術とすいな師の育成を行なっております。

第三には「真の薬膳」の普及です。現在、日本でいわれている薬膳は、いわゆる自然農法やオーガニックの食材や、栄養学観点の考えになっています。「真の薬膳」とは医食同源、薬食同源といわれるように「食べるものは全て薬となる」いう意味です。日本でいう薬膳は、人類の身体に良いといわれている食材をお勧めし、身体を温めることが良いという根本的な考えのもとに調理され提供されています。そしてその食材には、普段使わない薬草や食材を使うこととされています。また、味はあまり美味しくなくても良く、普段食べられない食材や調理というものが薬膳として成り立っています。

 「真の薬膳」とは、それぞれ人の今の身体の調子や体質を把握した上で、その体調や体質に適した食材、調理方法、味、そして、美味しく、日常的に食べられるものが「真の薬膳」です。日本では、中華料理の中に、普段使わない食材や薬草を入れ、そして「体を温めるものであれば薬膳である」と考えられており、それぞれの人の体調や体質に合わせるという考えは一切ありません。医食同源というように、医はまずその人の身体の調子を見て診断し、その上で、その人が何を食べると回復改善につながるのかを“弁証論食”といって、食材やメニューの選択をすることが処方となり、これこそが「真の薬膳」です。さらに薬膳では「常に食べることができる食材」であることが条件であることから、特別な、普段手に入りにくい食材を使うのではなく、普通のスーパーマーケットにある食材で作れること、中華料理だけではなく日本食やイタリアン、フレンチ、居酒屋、コンビニエンスストアなど、どこでも手に入る食材やメニューで薬膳を組み立てていくことが「真の薬膳」です。栄養学的に食事のことを考える事はもちろんのこと、自然療法である薬膳「真の薬膳」を加えることが、回復を早め、健康不安や食事の不安を解決するものとなります。私は1人でも多くの人々にこの「真の薬膳」を知識として知っていただき、普段の食事や体調が悪くなったときの食事に生かしてもらいたいと切実に思っています。これらが医療費の削減や、国民の健康不安の解消、健康的な食に対する考えにつながると信じています。

3.日本人として、中国で中医と武術を勉強しています。きっと独特な体験があります。何か忘れられないことや、感じられることがありますか?

 私が中国で中医学や武術を学んで、日本にはない中国独特の考え方を、中国文化から学ぶことができました。それは、「目的に対して一貫性を持ち、研究しそれを共有し、そこに従事する方々が把握し、検証し、さらにその精度を高めようとする姿勢」を見ることができました。全ての中国国家競技には種目別に帯同医(チームドクター)が存在し、普段の訓練の時から常に選手のメンテナンス、食や休息、トレーニングの指導を、各選手、個々に対して体質や疲労状況を管理しているとのことでした。競技別にも異なり、同じ競技でも個別に異なった指導をするという徹底したマネジメントを行い、1人の選手に対して、帯同医とコーチの三者が技術的、科学的、医療的にも全ての情報を共有しているのです。しかも、それは各競技のコーチや監督が、過去、各種目のどの動作でどのような怪我につながったのかの分析と原因が、概念化・数値化されています。全てのコーチがこれらの情報を共有しているという驚くべきマネジメントを、中国国家全体で国のシステムとして行っていました。現在では、世界の有名アスリート(メジャーリーガー、プロゴルファー、プロテニスプレイヤーなど)へのメンテナンス、食や休息、トレーニングなどのアドバイスを行い、日常のパフォーマンスを高めているという事実は言うまでもありません。

 武術動作の教え方を挙げてみると、その動作の分析、やり方や訓練方法や概念の数値化、その動作における怪我の可能性や過去の問題点など、専門家が集まり、歴史上の伝統や風格も加味してそれをまとめ、現場の従事者や専門家がそれを把握した上で、それを研究しあっている様を何度も目の当たりにしました。私は全日本代表の武術コーチとして、そして中医学を学ぶものとして本場中国の現場で技術と指導法、指導者のあり方を学びました。それは専門的なジャンルや学問を実践する場所において、すべての従事者がそれを解決すべく意思を持って現場で伝え、実践し、そして、その検証結果や臨床結果を報告して共有し、さらなる精度を高めようとしている現場でした。

 中医学にしても礎となる黄帝内経の古語をもとに、歴史的な生活習慣や文化の変化、医療事情の変化、伝統医学からの観点だけではなく、現代医学や解剖学から多角的に心身に起こる問題点を出し合い、全ての論文や研究結果を教育者である方々と医療現場の中医ドクター全員がそれを共有し、明確に現時点での認識とその共有がなされていました。

 これは日本には見られない光景です。日本では各一人一人の考え方や所属している組織の中でさえも見出された経験をあまり共有せず、他の人の研究結果をよくいわなかったり、自分自身で得た素晴らしい結果を他の人に知られないようにしたり、それぞれが優劣をつけ、自分の方が優位に立ちたいという考え方でいる人が多い傾向にあります。中国の専門家の人々はすべての精度を高めることを目的とするために従事し、日本の専門家の人々は自分自身の地位を高めることを目的にしようとしていることが残念でなりません。これが中国の伝統の長さにつながる最も重要な中国独特の根本思想と感じました。

4.先生の日常の仕事は何ですか?

 私は主に2つの仕事を行なっています。

 1つは中医学の講座とカウンセリング、施術“すいな”(推拿)を東京・銀座で行なっています。

中医学をもとにした人体の未病状態を発見し改善する方法を、短時間で学べるメソッドを制作し、その講座を行っています。そして、「一家に一人の“すいな”師」を目指し、高いクオリティの推拿の普及のために、中国悠久の文化である中医医療“すいな”に、日本の「おもてなしの精神」や難しい中医学の専門用語を使わないで心身の変化を見いだし生活習慣アドバイスのカウンセリングを加味したJapan Qualityの“すいな”師の養成と施術を行っています。

2つめには、アート(絵画)のプロデュースを行なっています。​

 私が考える健康とは環境も多く影響していると感じます。目から入る色彩によって、感情や内臓の働きに関係することは、陰陽五行論、風水、色彩心理学でもいわれています。ホテルやラグジュアリーな空間、癒しのSPAなどには必ずアートが存在し、それは“気”の流れを作り出しています。そこで、私自身の経験や臨床をもとに、空間的な医療として、気の流れを良くし、中医学の陰陽五行論や色彩心理学にも則った「気ART」を東京・銀座を発祥とし、監修しています。「気ART」は“気”を巡らせ、運気を高め、活動エネルギーを最大限に発揮し、助長することを目的としたアブストラクトアートですhttp://kiartginza.com 。このアートは心や身体を癒すものとして、みなさまに喜ばれています。

そして「Mii Art Tokyo」http://miiarttokyo.com という、東京の日本人アーティストが描く、強くエネルギッシュで、生命力を感じる女性の顔のアートもビューティサロンやラウンジなどへ提供をさせていただいています。

私の自宅や東京・銀座のサロンにもたくさんのアートを飾っていて、私自身もここからたくさんの“気”を感じ、癒され、また、お客様にも喜んでいただいております。

5.生活習慣病の早期発見と回復を多く手掛け、自然治癒力、自己回復力を活性化する方法を詳しく教えてください

 一般的に生活習慣病の早期発見とは、医療によって検診・検査により視覚的、および数値的に見出すものと考えられています。ここで発見できるものは、最先端先進医療の検診機はミクロレベルで検診を行い、すでに病というエリア、または、病になる傾向を可視化するものにおいては常に最高の方法かと思います。しかし、視覚的に可視化できなければ健康状態という結論となり、医療でよくいわれる「エビデンス」は医化学が発展する度に変化します。これは、良く捉えれば今までの認識を改める機会となりますが、一方ではその時に良いといわれ実践してきたことが間違っていたことになります。これは学問としては客観性を持って受け止められますが、健康や医療において、かなり左右されてしまう問題となります。また、病を発見した時点では治療が必要となります。治療が必要ということは、放置しても治癒できないという状態であり、別の言い方で表現すれば、自然治癒力・自己回復力では治癒できないという結論となります。中医学でも同じく、病になってしまえば治癒は難しく、病は治すものではなく、付き合って生きていくものと考えられています。

 私は健康のため、また、生活習慣病や様々な病の回復のために最も必要なものを2つあげています。それは「知る」ことと「感じる」ことです。

 「知る」とは現代の医療での研究結果や、健康における知識、流行、病の原因などはどなたでも健康に興味があれば、知っていることと思います。それは「病にならないために」病から健康を見て研究された結論となります。それらを「知る」ことはもちろんのことですが、ここでいう「知る」はもっと簡単なことです。それは“自然か不自然か”を「知る」ことです。そもそも自然治癒力や自己回復力が低下している原因は何なのかを考えると、“不自然”だからです。人類は発展によって自然を破壊し、自然と闘い、環境を人類にとって便利な状態にしてきました。森林を伐採し、ダムを作り、地形を変え、住居は高気密、高密閉となり、温度や湿度はいつも快適な状態を保っています。もちろん、それは人類にとって発展するためには必要不可欠なものでした。雨が降れば家屋や食物が流され、ライフラインが寸断されるような災害は今も起き続けています。しかし、その結果、私たち人類は気温の変化における体温調整や、湿度に対してもすぐに免疫に影響し、恵まれた環境でなければ休息ができないという自律神経系統にも影響します。食料や生活必需品を手に入れることも、移動手段も便利になり、生活することそのものに筋肉や体力を必要としなくなり、これら全てが生活習慣病の原因となっています。この発展した現代にどのように自然治癒力や自己回復力を活性化するのかは、“自然”と共に生きることです。「明るくなれば活動し、暗くなれば休む」これと相反すれば心身への負担が大きくなり、消耗します。それは則ち、自然治癒力や自己回復力を低下させることです。ただし、全てが自然と共に生きなくてはならない訳ではありません。もちろん、ビジネスをしたり、楽しい食事や人々との交流などを行うには、時間を忘れ、過剰に活動することは誰しもあります。しかし、それにはどれだけ睡眠をとり、休み、何を食べ、どれほどの運動をすべきなのかは人それぞれに体質や体調、体力や仕事の種類によって異なるので指標というもの立てるのは大変難しいものです。例えば、成人男性が摂取すべき必要カロリーは2000kcal強といわれていますが、あくまで平均的なものであり、デスクワークなのか、営業職なのか、身体を酷使する作業仕事なのか、ストレスがどれほどかかっているのか、実際にはその平均値とは異なったものになるのではないでしょうか。運動や睡眠にしても同じく、人それぞれによって過不足が生じてしまいます。

 そこで必要とされるのが、心身のバランス状態を認識する方法を「知る」ことです。中医学は何も病のためのものではありません。“上医”といわれる未病状態を見出す方法がここにあります。未病とは健康状態のままで、バランスが傾きつつあり、このまま継続的にこの生活習慣を続けると不調となり、病となる兆しが身体や心に現れていることを発見する方法がノウハウ化されています。これは現代医学と違って2500年もの間、人から人へ伝達され、改善されてきたもので、悠久の年月もの間、伝えられてきた“伝統”というエビデンスがあります。そして、それは誰もが「感じた」経験があり、それが、心身のバランスの変化の兆候であることを知らない人があまりも多いと感じます。その兆しと捉えられる心身に現れる変化の意味を「知る」こと。そして、頑張っていたり、集中したり、ストレスがあることによって、実際の自分自身の状態を感じられないことが、食や休息、運動の過不足につながります。現代人は過剰活動になりがちです。常にスマートフォンで情報を見ることができ、発展するほどに24時間いつでも活動することができます。それらはとても“不自然”であり、自分自身の身体の状態を感じることさえもできなくなっていきます。

 生活習慣病の早期発見には、厳しい表現すると「無知」と「鈍感」が大きな原因であり、これを解決することによって、医療機関で検診・検査をするよりも前、病を見つける前に、その兆候を見出すことこそが早期発見となります。そして、自然治癒力や自己回復力を活性化するには「自然に帰依する」ほど活性化するのが最も自然な答えとなります。

6.日本では漢方(中医)と武術はどのような存在ですか?日本人は好きですか?お客様はどのようなニーズのある方ですか?彼らはなぜ先生を選んで治療や指導をしますか?詳しく教えてください。

 日本において、実は中医と漢方は大きく異なっています。それは処方ではなく診断にあります。中国や世界において統合医療といわれている現代医学と伝統医学が融合された医療は、医療現場の医師は、現代医学と伝統医学の両方の免許資格を有した二元的診断であり、現代医学は症状を止めたり、緩和するものに対し、伝統医学が根本的な問題を見出し、バランスをとって治癒するなど、個別の症状に対する処方の組み立てを行います。一方で日本の漢方(東洋医学)では、現代医学を基本とした一元的診断となり、伝統医学の専門的な診断方法を実践せず、症状のパターンに対する一定の処方の組み立てによる、現代医学での診断に伝統医学の処方を施します。伝統医学は自然医学であり、バランス処方であるのに対し、現代医学は症状や病を止める処方となります。​

 日本国民のほとんどが、日本の漢方や東洋医学に対して、中国や世界の二元的診断を施していると期待し、現代医学のみで効果が認められない場合や、化学物質を使わない投薬方法として漢方を選択します。日本の漢方の良い点は、生薬の管理やパッケージの質は高く、安心で安全であること、鍼治療に使われる鍼についても全て、毎回、新品を使用し、万全の安全性を誇ることです。ここに、二元的診断が行われれば、漢方や東洋医学は、より高いクオリティとなります。

 皆様が私を選んでくださるのは、漢方や伝統医学の専門的な診断カウンセリングを行うことにあります。さらに、その問診の中から、不調や病の兆し、その原因までも見出した上で、生活習慣の改善アドバイスをすることができることかと思われます。​​

 日本では柔道や空手、剣道などの武道が存在しております。“武”という文字を使えば全て格闘の手段として捉えられるのが現状です。日本で中国武術といえば、映画で見られるようなアクションをイメージされますが、私が伝え表現する武術は異なります。

 中国武術は元来、人を殺める術でも守る術でもありません。その発祥は紀元前まで遡ります。狩猟民族が狩猟の時、危険を伴い怪我をしたり、時には命を落としてしまいました。 狩猟が成功した後、集落の酒宴でその狩猟法を演舞し、それを後世、子孫に伝授することによって、子孫の怪我や落命の憂いを取りはらうことが武術の発祥といわれています。そして、その狩猟法の鍛錬を集落で日常に取り入れると、別の地域で疫病が流行しても、日常の鍛錬による運動で免疫が高まり、疫病に伝染しなかったことが、運動と免疫の関係として発見され、さらに集落で狩猟法の鍛錬を集団で行うことにより、団結・結束力が強くなり、他の集落との争いにも勝利を収めることができました。中国武術は狩猟から集落争い、戦いの術として発展し伝達してきましたが、現代においては、心身の自己鍛錬として、人々へ活力を与え、健康養生を紹介し、生きる自信と幸福を提供することが役目となっています。​

 演舞を目的とした、健康養生のための武術は、伝統として現代の形に変化したものです。実践の格闘武術として要求されることは、ほぼありません。その芸術性を競う必要性はなく、自然治癒力の活性化のためには、その武術を行う人が緊張のない自然な動きを行うことが本来の動作要求となります。私が伝える武術は芸術と養生として選ばれ、生涯の健康養生のために、誰もが楽しみ続けられるものであると認識しております。​​

7.先生は普段、どのように自分を保養しますか?一番好きなことは何ですか?

私の日常は、好きな人と過ごし、好きな物を食べ、好きなことを行うことです。

私の保養は健やかな人間関係と、健やかな思考であることです。自分自身を大切にするということは、家族を大切にすることです。何気ない日常に幸せを感じ、感謝します。共に暮らしている家族が健康で、やりたいことができることは、当たり前なことではなく、大変幸せなこととして捉えています。

人には寿命があります。生を受け、限られた時間に起こりうることは全て糧となり、様々なストレスも成長するには不可欠なことです。それらの根底には「生きている」と感じる幸せな心が自分自身を保養します。そして、日本人である私が中国の伝統に携わっていることはごく自然なことであり、世界にある多くの伝統は「人類のため」に次世代へと受け継ぐものであり、それこそが私の生きがいでもあります。

私が一番好きなことは、妻と散歩をし、素敵な景色を見て、笑顔になり、生きているという幸せを感じることです。

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